表面に摩擦感がない
オリエント工業のラブドールは他のシリコンドールに比べて表面がサラサラしていたため服を着せる際に摩擦感が少なかった。
デフォルトでサラサラしている
洗浄をしても乾いたそのボディがすでにサラサラしていた。デフォルトでサラサラしていた。ベビーパウダー等を塗る必要が無かった。
パウダーを塗ることなくサラサラ
そのため「服を着せるためにまずパウダーを塗る」といった作業が無かった。ラブドールやセックスドールといったカテゴライズではなく、オリエントドールは衣類用マネキンといったカテゴライズであった。
セックス時ではその表面が欠点
オリエントはセックスではそのサラサラしたボディが接触時に無機物的な肉体感を感じてTPEドール以下であった。そのためセックス目的では向いていなかった。
耐えられなくてセックスを何度も中断
セックス中に何度も中断した。勃たなくなる。当初は鑑賞中にムラムラしてそのままセックスを始めた。しかし、いざ触れあったときに硬い。TPEの有機物感と違って無機物を抱きしめている感覚になる。そうしてフィニッシュすることなく何度も中断した。
セックスしたくなくなるほどマネキン
射精に至ったのは届いた当日の初セックスだけだった。「届いた感動だけ」でほとんどイッたようなものだった。しかし、その時から違和感を覚えだした。「オリエントはセックスには向いていない」といった違和感を感じ出した。
ボディの表面レベルからセックスに向いていなかったのだ。そうして一切セックスする気が起きなくなってしまった。
プレイではなく「プレイ中の観賞」に適する
オリエントは衣服を着せて観賞したりする美術目的志向であった。商品画像にあたかもベッドで添い寝やセックスを楽しめるような商品画像がある。それらはそのプレイが目的ではなく、その「プレイ中の観賞」がオリエントが提供していた目的であった。
セックス目的では届いた翌日から売却したくなる
この期待のミスマッチに裏切られた。「添い寝が気持ち良い。セックスが気持ち良い。人間と同じ体験ができるのだろう」と商品画像で期待してしまった。オークションで綺麗な状態で売却される原因はやはりこの期待のミスマッチが1つの理由にあると思われる。
オリエントはセックスや添い寝などの実プレイでの欲求を満たせるドールではなく「接触せずに観賞で欲求を満たす」といった目的がマッチしていた。適していた。それがオリエントドールに数年触れて感じたことだった。
ボンキュボン用の衣服も着せられる
スリーサイズが満たしていなければ着られない服がある。着れたとしても服に着せられたような見た目になってしまう。その問題をオリエント工業はことごとくクリアしていた。アンダーバストも含めて「ボンッキュッボンのモデルがやっと着こなせるような衣服」も着せられた見た目になることなく着せることができた。その光景を実際に目の前にして鑑賞できる魅力がオリエントにはあった。
エロすぎないから美術鑑賞になる
なによりもオリエント工業のドールは性的にドロドロしておらず上品なため衣服を美術的に楽しめた。セックスするのがゴールといった感覚がない。美術鑑賞でゴールといった感覚がオリエントにある。それが他のラブドールとの違いでもあった。ラブドール=セックスといった構図はオリエントには無かった。
オリエントにホール箇所は要らない
ホール箇所はあって無いような箇所であった。
専用ホールの存在は美術目的に回帰するための渡橋的存在だった
オリエントには専用ホールがある。しかし、実際は「セックスに不向きだと知っているけれど一度でいいからセックスしたい。気持ち良くないって分かってる。分かってる。硬いって分かってる。無機物的な肉体接触感だって分かってる。でも感情移入してしまってこのどうしようもない欲求不満、この愛し合いたいといった欲求不満をカタチだけでも満たしたい。」といった未練を無くすための簡易的なオプションに過ぎなかった。
オマケである。結果的に、美術観賞に戻った。セックスがあまりにも無機物感で「やはりオリエントは美術志向だ」と悟った。ホール箇所は「セックスしたい」といった浮気から本来の美術目的に戻るための「浮気欲求満たし」といった存在だった。セックス目的といった浮気から美術目的に戻るための渡橋だった。
触った時点で硬いと分かっているのにこの浮気感が生じてしまった理由はやはりヘッドが決め手だった。見つめると見つめ合う感覚に瞬時に変わって瞳に吸い込まれそうな感覚になる。人間と区別できない瞬間が時々ある。それほど美術性に卓越していた。この感覚は他のラブドールではなかなか体験できない次元だった。
穴を塞いで美術館に展示して欲しいぐらい
ホール箇所は無くていいほど、塞いで欲しいほどであった。それほど美術に向いていた。公式写真等でセックスも得意かのように見えてしまう。しかし実際はセックス性能を犠牲にして衣類観賞や美術路線を走っていた。シラフで美術館に置いてもいいと言える上品な美術ラブドールであった。