「手が勝手に!?」
「そろそろ股間を洗おう…」
そうして席をたった。
席を立つときに思わず手でスゥッと手を置いてしまった。
手の置き場所に困って置いた先が球体だった。
「円球のボディを撫でてしまったのだ」
まるで人間の頭を撫でるような、「フェラしてくれてありがとう」、と言わんばかりに撫でている自分がいたのだ。
「さぁ洗おうと本体に手を添えた時にちょうどその円球の人間の頭部に手を添えてしまっている感覚にきづき、意識していなくても連鎖的に撫でているような感覚になった」のだ。
すごいぞ、すごいぞ…
「NLSピストン…予想外なことが度々起きる…」そう感動がほとばしっていった。
「すごい…億劫だった後始末の“開始時”も快楽…」
「賢者タイムの1時間後のジュワッと残り精液が出る黄金タイム」だけでなく、その賢者タイムを味わい切って立ち上がったその瞬間も気持ち良かった。
「さぁ後始末後始末と股間を洗おうと立ち上がったその瞬間」までも快楽に浸らせてくれたのだ。
ただの「サイバーチックな快楽」ではなかった。「人間的な快楽」だったのだ。「頭を撫でてフェラしてくれてありがとうと言う」などと言った人間にこそ醍醐味があるその行為を電動オナホで味わせてくれた。人間的な快楽にひたらせてくれたのだ。
賢者タイムから後始末へバトンタッチされるその億劫だった間隔さえも人間的な快楽で満たされていた。
「萎えペニスなのにずっと入ってる…」
そうして挿入口からペニスを抜いたとき、ホールキャップとホール挿入口で折れ曲がるようにペニスがあると思いきや「ずっと挿入されたまま」だったのだ。「だから賢者タイムがこんなにもじわじわ気持ちよかったのか!」そう謎が解けていった。
「NLSピストンは射精後も飛び出ずにずっとペニスがホール中に保持され続ける」のだ。
ホールキャップと挿入口との間が少々遠いように見た目では感じていたが、実際は違った。密着してくれた。射精後の萎えペニスでも飛び抜けなかった。しかもその萎えペニスで賢者タイムに1時間挿れたままでも抜けなかった。驚きの保持力だった。
「A10ピストンSAのつなぎ要員じゃない…」
「試作機」と聴くと「あぁ、A10ピストンSAを買いたくなるためのつなぎね」と思ってしまっていたが、実際に使ってみてそれは違ったと度々痛感した。
NLSピストンでしか味わえないその「球体がフェラ頭部に空目してしまう体験」を味あわせてくれた。「A10ピストンSAが発売された途端につなぎとして消えていく存在ではなかった」のだ。
A10ピストンSA、A10サイクロンSA、そしてNLSピストン。同じ土俵であった。
「NLSピストンとA10ピストンSAとで迷う」といった場合は「どちらも違った快感を味わえる」ので「どちらも所有」がおすすめである、という結論に至った。
NLSピストンは「最初から最後まで最高のオナニータイム」にしてくれるという良い点を秘めた電動オナホールであった。
NLSピストン、最初から最後まで気持ちくなれる。