風呂場にリアルラブドールを一週間程度放置保管した。その結果、足の甲そして指先までカビが生え込んでしまった。表面ではなく肉体の中にまで生え込んでしまった。強いスポンジ擦りでもカビ取り剤でも除去不可能であった。
高弾力の高耐久性TPE素材でも生えてしまった。カビキラーでも取れなかった。同時に裂けたカカト箇所からサビのような茶色い液体が出るようになってしまった。
肉体の中にまで生え込んでしまった。いくら擦っても取れない。カビキラーをかけて何時間放置しても取ることができなかった。
カビが生えても表面だけで済むと思ってしまっていた。それほど硬い感触のTPE素材であった。(TPEはTPEでも硬めのTPE素材で高耐久性志向であった。おまけにセックスで気持ち良くない肉体感であった。セックスの気持ち良さを犠牲にして耐久性を上げた高弾力なTPE素材)しかし、実際は中にまで生え込んでしまった。これが初見狩りの1つであった。セックスも気持ち良くないのに、さらにカビが生えて役目が終わり押入れ行きとなった。そして美術資料として新たに生きる。
足の指箇所のカビも硬いタワシでワシャワシャ“がっつりと”こすれば削り取れそうな外見。しかし、実際は硬いタワシで“ツメが取れるほど”ゴシゴシ強く擦っても削り取ることさえできなかった。それほど生え込んでしまった。
表面にだけ生えているように見えて、実際は肉体の中に生え込んでいる。いくら擦っても取れない。
足の甲箇所には足の指箇所ほど生えてしまうことはなかった。シワが繊細に造形されていて一瞬人間の足に見えてしまう…そんな貴重な足造形美のラブドールが台無しになってしまった。
甲が終わってから足先にかけて特に生え込んでしまった。まるで人間のシミのようになってしまった。シミは取れるかもしれない。しかしラブドールのこのカビは取れなかった。
カビが生えただけではなかった。裂けたカカトの内部の金属箇所から(ステンレス製の骨格に関わらず)サビたような茶色い不衛生な液体がポタポタと垂れ出してしまった。サビ汁が垂れ出してしまった。
ラブドール撮影の背景用に長板を…